アミノ酸の効果:メタボ対策

メタボ対策

美しく健康的な身体は、アミノ酸からつくられる。

肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病などを併発している状態を「メタボリックシンドローム」といいます。これは内臓脂肪症候群とも呼ばれ、身体の複数の場所で機能低下を引き起こす危険な状態です。メタボに効果的なアミノ酸、シトルリンとギャバ(γ-アミノ酪酸)についてご紹介します。

シトルリンの効果

一酸化窒素(NO)の生成を高め、
動脈硬化を緩和します。

シトルリンは一酸化窒素(NO)の生成を高める効果があり、動脈硬化の緩和に有効です。一酸化窒素には、体内中の血管をリラックスさせ、それによって血管を拡げ血流を増やす効果があります。さらに、血球が血管壁に接着するのを抑制する効果や、血管の肥厚を抑制する効果、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制する効果なども重要です。このように、シトルリンは血管を守る大切な役割を担っています。

血管の拡張と血液の改善サポートをする一酸化窒素

ギャバ(γ-アミノ酪酸)の効果

高血圧対策に効果的な、
血圧低下作用が確認されています。

体内で血圧が高い状態が続くと、血管が劣化し柔軟性が失われます。その上、血管壁が圧力に対抗するために厚くなることから血管内が狭くなり、脂肪やコレステロールを蓄積しやすくなってしまいます。こうした状態は高血圧化を助長させることにつながり、血管の劣化がいっそう早まります。また、血圧が高い状態が続くと、血液を送る心臓にも負担がかかり、心臓の筋肉が肥大し、心肥大によって心臓のポンプの役割は弱まり、心機能も低下します。 ギャバ(γ-アミノ酪酸)を動物やヒトに投与することで血圧低下が見られたという調査報告は、1960年以降いくつかあります。血圧が高めの成人がギャバを80mg、12週間毎日摂取したところ、正常高値血圧者24名では、摂取10週間後および12週間後においてプラセボ摂取群22名に比べて収縮期および拡張期血圧が低下しました。

正常高値血圧者の血圧推移

*p<0.05 vs 0週目, ##p<0.01 vs プラセボ, Mean±SD
梶本ら, 薬理と治療, 32(12):929-944, 2004

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