シトルリン|成分と機能

主要アミノ酸一覧

健康維持に欠かせないアミノ酸。あらゆる場面で私たちの身体をサポートするアミノ酸の基本情報と主な機能をご紹介します。

シトルリン/略号:Cit

シトルリンは、タンパク質を構成しませんが、体内や食品には含まれているアミノ酸です。特にスイカに多く含まれていることで有名で、実際、1930年にスイカの果汁から発見され、命名されています。南アフリカのカラハリ砂漠に生える乾燥耐性野生スイカの葉には、細胞中に420mg/100g(湿重量)ものシトルリンを含有しているという報告があり、過酷な乾燥状態で生きられるのはシトルリンが影響していると考えられています。また体内では肝臓のオルニチン回路の成分でもあり、アルギニンから生成されます。シトルリンは体内でアルギニンに変換される際に一酸化窒素(NO)が産生し、このNOによって血管を拡張させる作用があります。また、肌の水分保持に関わる天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor = NMF)の遊離アミノ酸としても多く含まれています。

シトルリンの機能

  • シトルリンは、血管拡張作用があります。
  • シトルリンは、疲労を軽減し、運動能力を向上させるはたらきがあります。
  • シトルリンは、抗酸化物質として活性酸素などの酸化ストレスから細胞を守るはたらきがあります。

※参考資料:食品工業51,10(2008)「L-シトルリンの機能と物性」

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