ヒトが生きていくために必要なエネルギー。その源は食物です。食物をエネルギーとして利用するためには、摂取した食物をエネルギーに変える作業が必要です。ヒトの細胞の中にはこの作業をおこなう発電所のような場所があり、毎日エネルギーをつくっています。この発電所で活躍するのがコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10は心臓に特に多く存在しています。心臓は休むことができず、常にエネルギーを必要としているためです。実際、心臓病の患者は心臓のコエンザイムQ10が少ないことが知られており、心臓の機能とコエンザイムQ10に深い関係があることがわかります。
心臓は血液を全身に送るポンプのはたらきをしています。そのため、コエンザイムQ10が不足すると、ポンプ機能が低下し、血液の循環が悪くなります。その結果、血行不良による足のむくみや肩こり、低血圧、心疾患の悪化など、さまざまな不調や病気を引き起こすとも考えられています。