人間が生きていくためには、摂取した食物をエネルギーに変えるという作業が必要です。私たちの細胞の中には「発電所」と言われるミトコンドリアがあり、そこで毎日エネルギーがつくられています。体内にある60兆個の細胞それぞれに多数のミトコンドリアがありますから、その数は天文学的。この膨大な数の発電所でエネルギー生産に活躍しているのが、コエンザイムQ10なのです。

コエンザイムQ10は細胞内のミトコンドリアで活躍しています。
コエンザイムQ10は心臓に特に多く存在しています。心臓は休むことができず、常にエネルギーを必要としているからです。実際、心臓病の患者さんでは心臓のコエンザイムQ10が低下していることが知られており、心臓の機能とコエンザイムQ10に深い関係があることがわかります。
心臓は血液を全身に送るポンプのはたらきをしています。だからコエンザイムQ10が不足すると、このポンプ機能が低下し、血液の循環が悪くなります。その結果、血行不良による足のむくみや肩こり、低血圧、心疾患の悪化など、さまざまな不調や病気を引き起こすとも考えられています。