軟骨に大きな役割を果たすグルコサミン

軟骨のはたらきと軟骨の生成に
大きな役割を果たすグルコサミン

加齢とともに軟骨はすり減り、生成も減少

厚生労働省が実施している国民生活基礎調査の結果では、「手足の関節が痛む」という症状を訴える人が中高年層以上で急増しています。普段は気づいていなくても、ちょっと動くと関節が痛いという方も多いのではないでしょうか。関節にある軟骨は、年齢を重ねるとともにすり減り、軟骨成分や関節がスムーズに動くために必要な潤滑油なども加齢とともに減少します。若いころは軟骨の生成も盛んにおこなわれていますが、次第に代謝は衰えて、減る一方になり、さらに、それぞれの成分も単純に量が減るだけではなく、正常にはたらかなくなるような質的な変化も起こってきます。すると、関節を保護している軟骨がなくなってしまい、骨と骨が当たり、サビた蝶番のように関節が滑らかに動かなくなり、実際に動く時に痛みが生じます。こうした関節の痛みをやわらげる対策の1つとして有効なのが、軟骨の生成に大きな役割を果たすグルコサミンです。

主な死因別死亡数の割合(平成21年)

軟骨は関節の複雑な動きを支えるクッション

人間の関節の数は200とも300ともいわれ、その60%が複雑な作業をこなす手足にあります。関節は、骨と骨をつないで支えるとともに、スムーズに動かす役割を担っています。関節の骨と骨がつながっている部分を覆っているのが、軟骨です。軟骨の成分は、およそ65%以上が水分、15%がコラーゲン、5%がコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などです。コラーゲンが軟骨の構造を支え、コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸はクッション性や水分保持の役割を持っています。また、ヒアルロン酸は関節の動きをスムーズにする潤滑油のはたらきもあります。つまり、軟骨は水を吸った弾力性のあるスポンジのようなもので、関節を支えクッション性を保つために、それぞれの成分が重要な役割を果たしています。

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