オルニチンのはたらきと効果-04.肝機能の改善

肝機能の改善

把握していますか?ご自身の肝機能状態

肝臓の細胞には、タンパク質やアミノ酸の代謝やエネルギー代謝で重要な働きをする酵素が存在します。しかし、なんらかの異常により肝細胞が破壊されると、酵素が血液に漏れ出し、血中濃度が高くなります。代表的な肝機能の指標となる酵素として、ALT(エーエルティー)、AST(エーエスティー)、γ-GTP(ガンマジーディーピー)などがあり、これらの数値が高くなると、肝臓がダメージを受けている可能性があります。

死活習慣病関連項目の異常頻度

厚生労働省 標準的な検診・保健指導プログラム 平成30年度版

肝臓のダメージは日常生活の中に

肝臓を弱める原因はお酒の飲みすぎばかりではありません。睡眠不足や夜更かし、食べすぎやストレスなど、誰しも身に覚えのある日常生活の中にあります。

肝臓にはたらきかけ体内デトックスをサポート

オルニチンは、肝臓の「オルニチンサイクル」というアンモニアを代謝する経路ではたらき、身体に溜まると有害な物質であるアンモニアの代謝、解毒を促進します。オルニチンサイクルのはたらきを活発にすることで、肝臓全体の本来の機能が保たれると考えられます。

身体の中のオルニチンサイクル

オルニチンの肝機能改善効果を検証

試験結果

オルニチンの摂取により、肝機能を改善する可能性が期待できます。

試験開始前と終了後の肝機能の指標は、オルニチンの摂取により、γ-GTPの数値が有意に改善し、ALTの数値も改善する傾向がわかりました。これらの結果から、オルニチンの摂取により、肝機能が改善する可能性が考えられます。

試験概要

一般的に使われる肝機能の指標(γ-GTP、ALT、AST)※1を用いて、オルニチンが肝機能におよぼす影響を確認しました。
ALT値が高めで脂肪肝の所見が認められる成人男性を対象に、被験者を無作為に2グループ(オルニチン 1.6g摂取グループ、プラセボ摂取グループ※2:5名)に分け、それぞれの試験食を3週間にわたり継続的に摂取してもらいました。
試験開始前と終了後に採血をおこない、各種の肝機能の指標(γ-GTP、ALT、AST)を測定しました。

※1 γ-GTP、ALT、AST:主に肝臓に多く存在する酵素。数値が高い場合は、脂肪肝、アルコール性肝障害などが疑われる。
※2 プラセボ:有効成分の入っていない試験食品のこと。

血清γ-GTPの変化量
血清中ALTの変化量

p< 0.1 vs プラセボ *p<0.05 vs プラセボ
菱田. Food Style 21, 16(11):87-9, 2012

血清中ASTの変化量

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